こんにちは。
資産運用ブロガーのアオキ(@aoki_inv)です。
「インデックス投資を学ぶ時のオススメ本」として挙げられることが多い「お金は寝かせて増やしなさい」を読んだ書評を書いてみます。
15年インデックス投資を行ってきた著者だから書ける本で、かなり読み応えのある内容で勉強になりました。
かなり良書です。
この本をおすすめしたい人は下記のような人です。
- お金はあるけど、日本円の預金しかしていない。
- これから資産運用を学びたい。
- 長期でお金を増やしていきたい。
- 投資はある程度やってきたけど上手くいかなかった
「お金は寝かせて増やしなさい」で個人的に学びになった箇所をピックアップしてみましたので参考にしてみてください。
「お金は寝かせて増やしなさい」で学んだこと

銀行や証券会社がインデックス投資を薦めないワケ
金融商品を販売する銀行や証券会社は、どうしても投資家と利益相反関係になってしまう。
P20
普通のモノやサービスと違い、こと投資に関しては、プロの任せるのではなく最低限のことは自分で学ぶべきもの
P21
つまり、インデックスファンドは銀行や証券会社にとっては利益があまり取れない商品だから薦めてこないということです。
銀行や郵便局へ行くと無料相談窓口などがあると思います。
ここで相談を受けてしまうと、金融機関側が利益が多く得られるアクティブファンドなどをお勧めされる可能性が高い・・・。
銀行からお勧めされた投資信託をずっと運用してきた人にとってはショッキングな内容が書かれていますが、勉強している個人投資家にとっては色々なところで聞く内容でもあります。
分散投資のすごさ
期待リターンが5%の投資対象が10銘柄あったとすると、これら10銘柄を組み合わせると、なんと期待リターン5%は「維持」したまま、リスク「だけ」を下げるという、投資家にとって実に都合のよいことが実現できる。
P77
地味かもしれませんが、これは確かにすごいです。
投資はざっくり言うと、以下のどれかです。
- ローリスク・ローリターン
- ミドルリスク・ミドルリターン
- ハイリスク・ハイリターン
「ローリスク・ハイリターン」という都合の良いものは無いと思ってください。
しかし。
リスクとリターンは比例して大きくなるものですが、分散投資をするだけで、リターンはそのままにリスクだけ下げることができるという地味な凄さがあります。
インデックス投資は、この分散投資の効果を最大限に活かした金融商品といえます。
資産配分がすべての勝敗を決める
- 投資する銘柄
- 投資したタイミング
投資するタイミングや銘柄に注目してしまいがちですが、ほぼ資産配分(アセットアロケーション)で勝敗が決まる。
これは有名な話ですね。
無駄な動きはせずに、年に一回、資産配分を見てリバランスするという作業をするだけ。
地味でダイナミックさに欠けますが、後は市場の成長に任せるということが理解できました。
僕もインデックス投資についてはこの考え方で取り組んでいきます。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
質問:
1801年に株に投資した1ドルは200年後にいくらになったと思いますか?↓
答え:
株式 = 70万倍長期国債 = 1778倍
短期国債 = 281倍
USドル = 1/20P152~153
株式は70万倍までに膨れ上がっているのに対して、キャッシュの方(USドル)は1/20まで下がってしまっている。
こういう歴史があることを知っておくことは重要ですね。
- 株式や国債の価値は上がっていくもの
- 通貨の価値は下がっていくもの(インフレ)
歴史的にこういうものだと知っておく必要があることを学べました。
日本円に限らず通貨全般ですが「資産は円だけを100%持っている」という状態は、こういう意味でも危険です。
インデックス投資家の仕事
暴落時に耐えて売らないでいれるかが重要で、15年インデックス投資を行ってきた経験から、これが難しいとのこと。
この本では暴落して資産が大幅に減ってしまったときでも耐えられるような思考法や事実を書いてくれています。
今後インデックス投資を行っていたら、かなり高い確率で暴落するタイミングがきます。
その時はこの本を読み直してみると心の支えになるかもしれません(笑)
「お金は寝かせて増やしなさい」まとめ
ブログなどで資産運用本として推薦されている理由がわかりました。
というシンプルなものですが、これをしっかり実践していくための考え方などが書かれています。
- インデックス投資の考え方を学べる。
- 金融リテラシーが上がる
- 長期投資の基本を学べる。
インデックス投資をしなかったとしても、読むだけで金融リテラシーが上がる非常に勉強になる本でした。
個人投資家の方は、ぜひ読んでみてください^^
それでは、また!