日本が破産したらどうすればいい?橘玲さんの資産防衛マニュアル書評

日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル おすすめ本

こんにちは!

資産運用ブロガーのアオキ(@aoki_inv)です。

橘玲さんの「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」を読んでみました。

2013年の本でちょっと古い本ですが、橘玲さんの本は好きなのでメルカリで300円くらいで買って読んでみたので記事にしてみます。

日本が破産する!系の本というのはたくさんあり、本当に日本が破産するのかどうかは誰にもわかりませんが橘玲さんがどのように考えているのか興味がありました。

  • 日本経済の今後のシナリオ
  • 日本が破綻したらどういうステップで破綻するか
  • 有効な日本破綻対策の金融商品

これらについての橘玲さんの意見を知ることができると思います。

何も考えずに橘玲さんの意見を鵜呑みにするのもちょっと問題なので、この本を参考に自分なりに仮設を立てて資産運用してみるといいですね。

日本経済の今後のシナリオ

①楽観シナリオ: アベノミクスが成功して高度経済成長がふたたび始まる

②悲観シナリオ: 金融緩和は効果がなく、デフレ不況がこれからも続く

③破滅シナリオ: 国債価格の暴落(金利の急騰)と高インフレで財政は破綻し、大規模な金融緩和が起きて日本経済は大混乱に陥る

2013年の本から、6年経った現在の答え合わせをすると、現時点では②になっていると思われます。

残念ながら最も希望を持てる①は実現できず、しかも2020年以降で①になることも状況的にかなり厳しいです。

個人的にはここから③に近い状態になっていく想定で資産運用していこうと思っています。

日本が破産したらどういうステップで破綻するの?

  • 第1ステージ:国債下落、金利上昇
  • 第2ステージ:円安、インフレ、国家債務膨張
  • 第3ステージ:国債デフォルト、IMF管理下入り

いきなり日本が破産するというようなことはなく、もし破綻するにしても上記の3ステップで破綻に向かう。

なので焦る必要はなく、それぞれのステージで資産防衛するための対策をすれば問題ないとのこと。

しかし、賛否両論もあり、金利が上昇するよりも先に円安になってしまう可能性があるという意見もありますね。

まとめ:日本経済が悪い方向へ行くと予想する場合の対策は?

色んな意見はあるものの、結論としては今後具体的にどうなるかもわからなければ、実際どういうステップを踏むことになるかも分かりません。

ですので、日本の経済が悪い方向へ行く兆候として下記の4つを意識しておこうと思います。

  1. 国債下落
  2. 金利の上昇
  3. 円安
  4. インフレ

経済ニュースを読むときは上記を意識してみるといいかもしれませんね。

最後にまとめです。

この本「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」で主張されている普通預金が最強!という意見ですが、これを信じて何もアクションを起こさないというのはちょっと危険な気がします。

マネーリテラシーを身につけて、いろんな金融商品に投資できるスキルや知識を身につけた状態になった上で、自分なりの結論として「やはり普通預金が最強!」という答えにたどり着いているのではあれば何かあったときに柔軟に対応できると思うので問題ないと思います。

ただ、多くの人は資産運用しようにも「普通預金以外に何に投資すればいいか分からない状態」だと思います。

なので少額でもいいので資産運用はしておき、状況が変わっても柔軟に自分の資産を移して防衛できる知識を持っておくことこそが最強だと思いますね。

「構造問題はいずれ顕在化する」

この本に書いてある印象的な言葉ですが、間違いなく構造問題はあります。(日本に限らずですが)

構造問題があると必ず顕在化するという歴史法則があるということは頭に入れて、自分の資産を守るための準備をしておきたいところですね^^