こんにちは。
資産運用ブロガーのうるすす(@urususu7)です。
投資関連で根強い人気がある、橘玲さんの「臆病者のための株入門」を読みました。
特徴のない本の表紙ですが、中身はかなり濃い内容になっていて、これから株式投資をはじめたい人には強くオススメしたい本だったので取り上げてみます。
投資初心者には理解が難しい箇所があるので、何回も読み直して理解を深めることで株式のみならず、金融リテラシー自体が高まる本だと思います。
ということで、今回この本から勉強になった点や書評的なところを記事でまとめてみようと思います。
「臆病者のための株入門」から資産運用を学ぶ
株式投資と債券投資の本質を学ぶ
- 株式の価値は、その会社が将来に渡って生み出すすべての価値を現在価値に換算したものである。(P104)
- 債券は金利を予想するゲーム(P106)
- 株式投資は将来の利益を予想するゲーム(P109)
これから株式投資、債券投資する方はP92~112の第4章「株式投資はどういうゲームか?」を重点的に読んで理解すると良いと思います。
かなり内容が濃いので理解するのに時間がかかりましたが(笑)
このパートを理解することで、株式投資と債券投資の本質を学ぶことができて金融リテラシーがかなり上がります。
また、「株式投資は美人投票」という言葉は非常にシンプルでわかりやすいです。
株は自分が上がると思ったものではなく、みんなが上がると思った株が上がる、と。
〇「みんな」がこの株が上がると信じた株
自分が上がると信じた株であることも重要ですが、それに加えて皆も「この株は上がる!」と思うかどうかという視点も重要ということですね。
ウォーレン・バフェットが買った株が上がるのは、「バフェットが買った株だから上がるに違いない!」と皆が株を買って上がるという要素があるその指摘がこの本にありましたが、これは確かにその通りだな納得しました。
株式投資で富を作る3つの方法
- トレーディング
- 個別株投資
- インデックス投資
でもこの3つの方法にも一長一短があります。
この中でどれを選ぶかは、どういう人生を生きていきたいか?どのくらい時間を使えるか?などの要素で選ぶ形になるので人それぞれですが、大部分の人は③が最適解となるかと。
「経済学的にもっとも正しい投資法」=インデックス投資
これが結論で、他に本業を持っていて金融に詳しくない一般の人がやるべき投資法は、インデックス投資を選んでおけば間違いはないということです。
金融リテラシーが高まる7章
「臆病者のための株入門」では金融リテラシーを下記のように定義しています。
- 金融リテラシーとは、「おいしい話」の背後に潜む罠を、常識と合理的な推論によって読み解く技術である。(P172)
- 金融リテラシーは、投資家が身を守るための唯一にして最大の武器である(P192)
投資というゲームのルールがわからないと、銀行や保険会社などにカモにされてしまいます。
金融リテラシーが低い人が買ってしまう金融商品としては下記が挙げられていますね。
- 外貨預金
- 宝くじ
- 投資用ワンルームマンション
- 元本確保型ファンド
- 毎月分配型ファンド
- 投資信託を組み合わせた生命保険
この中で、生命保険と投資信託を組み合わせて販売することの例えが面白かったです^^;
「生命保険と投資信託のセット販売」=「大根と鉛筆をセットにして販売しているようなもの」
属性が違うものを組み合わせて売って保険会社に高い手数料を払わせられているという人が多いので、こういう人は解約して、掛け捨ての保険に乗り換えるのが良いですね。
【書評】臆病者のための株入門

2006年出版の古い本ですが、本質的なことが書かれている本なので今読んでも非常に勉強になります。
「株式投資をはじめるなら、まずはじめにこの本を読むべき!」と勧められて読んだという人がamazonレビューの中にいましたが、これは正しいと思います。
株をやる人以外にも、金融、マネー全般のリテラシーを上げたい投資初心者の方にもおすすめしたい本です。
amazonなどで安く買えるので、ぜひ読んでみてください^^
「臆病者のための株入門」で紹介されていたオススメ本
- マーケットの魔術師-米トップトレーダーが語る成功の秘訣
- ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法
- 株で富を築くバフェットの法則
- ピーター・リンチの株で勝つ
- 賢明なる投資家
- ウォール街のランダム・ウォーカー
- 証券投資の思想革命
それでは、また!